麦味噌のはなし

  • 全国でも珍しい、希少な麦みそ。

    日本の食文化に欠かせない「みそ」。全国生産量の約8割を「米みそ」が占める中、
    九州、四国で昔から食されている「麦みそ」は国内生産量3.8%と、大変珍しいものです。
    大豆に麦麹を加え作られる麦みその特徴は、その甘さ。その味と成分が評価され、
    全国的に知られるようになった懐かしいのに新しい、ふるさとの味です。

  • 愛媛の田舎が育んだ
    「麦みそ文化」。

    「麦みそ」の主な原料となる「麦」。大麦の一種「はだか麦」は、
    降水量が少なく冬温暖な瀬戸内沿岸での生育に適する栄養豊富な麦として育てられてきました。
    かつて米を年貢として納めていた時代、愛媛では裏作として麦を栽培し、
    米の代わりとして味噌に加工したことがはじまり。そんな背景が“田舎みそ”と呼ばれるゆえんです。

  • 愛媛の麦みそはここが違う。

    九州、四国中国と関東の一部で作られている麦みそ。
    なかでも愛媛の麦みそは、麹歩合が非常に高いこと、大豆の腐敗を防ぐための
    塩分が低いことにも特徴があります。さらに麦の食物繊維の量は、玄米の3倍、白米の20倍。
    腸内の善玉菌を活性化させる働きがあると言われその麦みそを普段から食べる習慣のある
    愛媛県民は、大腸がんになりにくいという統計もあるほどです。

  • ギノーみそがこだわる麦みそ。

    はだか麦生産量34年1位を誇る愛媛県松前町にある、義農味噌。
    国産原材料にこだわった故郷の味「伊予のみそ」は
    麦みその中でも類をみない麹歩合の高さとその独特なまろやかな甘みと滋味が特徴です。
    非加熱の生みそのため、生きた酵素もしっかりと。麦本来の甘みと旨味、香り豊かなおいしさです。

  • 私たちが引き継ぐのは
    「郷土への思い」。

    そのむかし、享保の大飢饉の際翌年の収穫のため唯一手元にあった食糧の麦種を食べず、
    自らの命と引き換えに地域農家を守ったという松前町筒井の百姓、義農作兵衛。
    ギノーみそはその行動と魂に感銘を受け、社名としてその名を起用し、
    義農精神を今に受け継いでいます。地元農家が代々引き継いできた、故郷の味とともに。